花はすの名所!夏は南越前町南条の「花はす」を見に行こう!

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日本有数の花はす生産地!

福井県南越前町南条地区は、日本を代表する花はすの生産地です。夏の盛りに見頃を迎え、長閑な田園風景に美しい花はすが咲く様子は、まるで絵画のような美しさです。
今回は、南越前町南条地区の「花はす」の魅力をたっぷりとご紹介します。

お話を聞いたのは、南越前町観光まちづくり課の山内隆寛さん。花はすを満喫するため、足を運ぶ前にチェックしておきましょう!

INDEX

  • 世界の花はすが大集合!「花はす公園」
  • 南越前町と花はすの歴史
  • 夏の早朝が見頃!花はすの鑑賞ポイント
  • フォトジェニックな花はすは、SNS映え間違いなし!
  • 毎年開催!鑑賞・グルメ・体験も!花はすを大満喫できる「はすまつり」
  • 目だけでなく、食べても楽しめる
  • 南越前町を巡れば、可愛い花はすデザインやグルメに出会える

 

世界の花はすが大集合!「花はす公園」

●Googleマップ(花はす公園)

花はす公園は、北陸自動車道南条スマートI Cから車で約5分とアクセス良好。杣山城跡(そまやまじょうあと)の麓にある、広さ約3万3,000平方メートルの「花はす公園」では、緑豊かな山々を背に、7月から8月中旬頃に淡いピンクや白いはすの花があちらこちらに咲き誇ります。

園内には10ケ所の鑑賞池があり、日本や中国、ロシア、イタリア、インドなど世界十数カ国から集まった約130種の花はすを自由に見学できます。展望台や浮御堂、遊歩道などさまざまな場所から花はすをじっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。凛と水面に浮かび、色鮮やかに美しく気品に溢れる花姿は息を呑むほどです。公園内は、誰もが安心して歩けるようにバリアフリー化されています。

 

南越前町と花はすの歴史

そもそもなぜ、南越前町南条地区で花はす栽培が根付いたのでしょうか。南越前町南条地区と花はすのストーリーを紐解きましょう。

花はすの栽培は、福井県農業試験場に勤めていた地元の方が戦後、戦友であった特攻隊の供養花として栽培を開始したことが始まりです。試行錯誤しながら栽培を続け、1976年に蓮生産組合を結成して、本格的な栽培を開始しました。現在では、日本有数の生産地として知られるほどになりました。花はすの里を象徴する「花はす公園」は1993年に開園し、多くの人々に愛され続けています。

 

夏の早朝が見頃!花はすの鑑賞ポイント

はすの花は日の出とともにゆっくりと花開き、日中には閉じてしまうため、鑑賞は朝から昼までがおすすめです。特に8時半から10時までが見頃で、太陽の光を浴びると色鮮やかな美しさが際立ちます。

品種によって色や形、大きさもさまざまな花があるのが、はすの花の魅力のひとつ。色は紅や白、ピンク、黄、白と紅が混じった斑があり、形は一重咲きや八重咲き、半八重咲きに分かれます。池の中から真っ直ぐに細い茎を伸ばし、華麗な花々の織りなす景色は、思わず見とれてしまうほど。

花はす鑑賞は、美しい姿を見るだけではなく、清らかでやさしい香りや柔らかい絹のような触り心地も楽しむことができます。ぜひ五感を使って、花はすをじっくりと体感してみてください。

花はすの開花時期は、主に7月から8月中旬です。また、はすの花の命は4日間と短命。1~2日目は、開いて閉じてを繰り返し、3日目に満開を迎えて花はすの一番美しい姿を見せ、そして4日目、一枚ずつ花びらを落とし、花としての命を終わらせるのです。儚い美しさを持つはすの花を見に、ぜひ何度も訪れてみてください。

 

注目の花はす①「大賀蓮(おおがはす)」

大賀蓮は、千葉県で約2,000年前の地層から種を見つけて発芽・開花させた、世界最古の花はすです。

古代の花はすを現代に蘇らせることに成功した、花はす研究の第一人者である大賀一郎博士の名をとって「大賀蓮」と名付けられました。お椀のような形のふっくらと大きな花。花びらは薄く、繊細な印象を与えます。

 

注目の花はす②「勾当玉女(こうとうのぎょくじょ)」

南越前町南条地区の花はす公園で誕生した、白い花びらの先端に紅色が入った爪紅蓮(つまべにはす)。公園の近くにある杣山城で一時期を過ごした、南北朝時代の武将・新田義貞の妻「勾当内侍(こうとうのないし)」の名前から名付けられました。

公園内では、南越前町が友好交流協定を結んでいる台湾・台南市白河区から贈呈された「石蓮」や、東日本大震災をきっかけに福島県で約50年ぶりに開花し、花はす公園に株分けされた復活のはすとも呼ばれる「萬歳楽蓮(まんざいらくれん)」など、さまざまな特徴のある花はすを見ることができます。皆さんのお気に入りの花はすを見つけてみてください。

また、花はすには「ネール蓮」や「孫文蓮」などのように、歴史上の人物などの名前が付いた品種があります。その由来を知って、花はすの新たな魅力を発見できるのでぜひ調べてみては。

 

フォトジェニックな花はすは、SNS映え間違いなし!

花はすは、どのアングルから見ても美しい姿を見せてくれます。ふんわりと咲く大輪の姿も魅力的ですが、蕾の姿や、夜露や雨の雫が葉の上に転がり、朝日にきらめくのも幻想的で清々しい光景です。早朝に、花はすと水辺に住むカワセミの鳥とのコラボレーションをカメラに収めるために訪れる人もいます。花の命は短く、花の時期の終わる頃の姿にも注目です。花びらが落ちてタネがついた花托も、美しく写真映えします。同じ品種でも1日で表情が変わるので、何度足を運んででも楽しめます。

 

毎年開催!鑑賞・グルメ・体験も!花はすを大満喫できる「はすまつり」

毎年6月下旬から8月上旬にかけて、花はす公園で南越前町南条地区の夏の風物詩「はすまつり」が開催されます。開催中は世界各国のさまざまな花はすを鑑賞でき、花はすをテーマにした多彩なイベントが実施されます。子どもから大人までファミリーのお出かけにおすすめです。

大きなはすの葉を杯代わりに飲み物を注ぎ、長い茎をストローにして飲む「象鼻杯」や、はすの葉を使った「はす染め(体験)」、「蓮台飾り作り(体験)」などのユニークなイベントが開催され、優美な花はすに囲まれてとっておきの体験が楽しめます。

夜の公園内を500個のキャンドルやランタンで幻想的な空間を演出する、一夜限りのイベント「花はすキャンドルナイト&スタイランタン」も見逃せません。ライトアップされ、日中とは違った表情の花はすを鑑賞できます。

 

目だけでなく、食べても楽しめる

まつり期間中は、ここでしか食べられない花はすグルメも楽しめます。公園内の休憩所「瓜生の館(うりゅうのやかた)」では、花はすの葉を練り込んだほんのり緑色がかった名物「はすうどん」や「はすそうめん」などが味わえます。はすうどんは、ほのかにはすの香りがして細麺でコシがあり、爽やかな味わいの「はす茶」とセットになっています。

瓜生の館は、南北朝時代の武家屋敷の雰囲気を味わえる、杣山藩主だった瓜生保氏の屋敷を再現した建物。まつり期間中は、花はすにまつわる資料や調度品、町内の写真家による写真などの展示も楽しめ、花はすの土産品も並びます。風情ある縁側は、公園を一望できる絶好のスポットです。

 

小腹が空いたら、花はすソフトクリームがおすすめ

はすまつりの期間中は、花はす公園の駐車場にて、はすの葉の粉末を練り込んだ「花はすソフト」を楽しめます。また、北陸自動車道・南条サービスエリアと隣接している道の駅「南えちぜん山海里(さんかいり)」の「ほやっ停」でも、冬季期間を除いて提供しています。甘さ控えめで花はすの風味をほのかに感じられ、後味さっぱり。ここだけのご当地ソフトですので、ぜひ味わってみて。

 

南越前町を巡れば、可愛い花はすデザインやグルメに出会える

南越前町南条地区は、町のあちらこちらに花はすをモチーフにした街灯や標識があります。見つけたら、ぜひ写真に撮ってみてください。

ほかにも、花はす公園に隣接している日帰り入浴ができる宿泊施設「花はす温泉そまやま」もおすすめです。はすエキスたっぷりのはす湯や露天風呂が楽しめるので、はすの花を思いっきり堪能した後は、ゆっくりと疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

 

今回は、南越前町南条地区のシンボルとして長く愛されている花はすと花はす公園の魅力をご紹介しました。今年の夏は、ぜひ南越前町南条地区の花はす公園で、美しい花はすを鑑賞してみませんか。

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(アクセス)

【花はす公園】

福井県南条郡南越前町中小屋64-41

TEL/0778-47-3368(花はす温泉そまやま)

入園自由(はすまつり期間中は清掃協力金200円)

(地図)

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