「南越前×ハイキング×温泉」。南越前町でアウトドアを楽しもう！

投稿日時 : 2023年3月31日

自然豊かな福井県の中でも山海里の魅力があふれる南越前町。そんな南越前町には「日帰りで楽しめる低山＆温泉」スポットが複数あることをご存じでしょうか？

初心者でも無理せず自然を満喫できる低山と、ゆったりと疲れを癒すことができる温泉の組み合わせは、休日のリフレッシュにもぴったり。

今回はエリア別におすすめの低山と温泉を１３か所ご紹介！

さらに、今回は実際におすすめ低山のひとつ「杣山（そまやま）」をハイキングしてきたので、その様子をレポートします♪

３エリアの山と温泉はここだ！

南越前町は大きく分けると、「南条（なんじょう）」「今庄（いまじょう）」「河野（こうの）」の３つのエリアがあります。エリアごとにハイキングにぴったりな低山と温泉を紹介します。

【南条エリア】

低山など

・野見ヶ岳（のみがだけ）／武周ヶ池（ぶしゅうがいけ）

標高678ｍ／南越前町と越前市に跨る山。山頂までは直登コースで約２時間。山頂周辺には竜神伝説があることでも有名な武周ヶ池（周囲約360ｍ）がある。

・杣山城跡（そまやまじょうせき）

標高492ｍ／杣山城の城跡が残る山。南条の市街地が一望できる。低山だが、しっかり登山気分も味わえるお得な山。

・不動ヶ滝（ふどうがたき）

山道を１時間ほど歩いた場所にある高さ約15ｍの滝。高低差は大きくないので、ハイキングに最適。

温泉

・花はす温泉そまやま

花はす公園に隣接した温泉施設。北陸自動車道の今庄ICや南条スマートICから車で約７分と、車でのアクセスが便利です。地下約1000ｍから汲み上げた天然温泉と、はすの産地ならではの「はす湯」で癒されてみて。広々とした庭園風の露天風呂では、木々に囲まれてゆっくりとくつろぐことができます。

泉質　アルカリ性単純泉

料金　大人650円、小人350円

食事の有無　レストランあり

営業時間　8:00～22:00（最終受付21:00）

定休日　火曜（祝日除く）

アクセス　北陸自動車道今庄IC、南条スマートICから車で約７分

南条エリアのおすすめルート

9時半から杣山ハイキング、頂上でランチ→13時下山完了→温泉

【今庄エリア】

低山など

・夜叉ヶ池（やしゃがいけ）

標高1099ｍ／福井と岐阜の県境に位置する夜叉ヶ池山。登山口近くに夜叉滝がある。ヤシャゲンゴロウというここにしかいない固有種のいる自然豊かな場所。朝のうちに登り始めて頂上でランチをするのがおすすめ。

・藤倉山（ふじくらやま）

標高643ｍ／新羅神社コースはJR今庄駅から徒歩で周遊可能。鍋倉山から縦走すると距離が結構あり、しっかり山歩き。頂上近くの高低差が大きいが、美しいブナ林に癒される。

・燧ヶ城跡（ひうちがじょうせき）

標高270ｍ／愛宕山の山頂にある城跡で、今庄宿の眺めを楽しめるスポット。片道20分ほどの手頃なハイキングコース。「藤倉山・鍋倉山ハイキングコース」の一部であり、周辺の藤倉山、鍋倉山とセットで巡る人も多い。

・木ノ芽峠（きのめとうげ）

標高628ｍ／福井県を嶺北・嶺南に分ける山。上毛野陸奥公が830年に拓いたとされる。現在も茅葺屋根の建物が残っており、タイムスリップした気分を味わうことができる。

・湯尾峠（ゆのおとうげ）／孫嫡子神社（まごちゃくしじんじゃ）

標高約200ｍ／旧北陸道の要所。頂上には孫嫡子神社や松尾芭蕉の句碑がある。湯尾城跡の石垣などを見ることができる。

・鉢伏山（はちぶせやま）

標高762ｍ／今庄365スキー場がある山。スキー場の中の舗装された道を登っていくのでハイキング気分を味わえる。晴れた日は山頂から白山連峰、日本海、水島、三方五湖、琵琶湖を眺めることができる。

温泉

・今庄３６５温泉やすらぎ（2022年8月から休業中）

今庄365スキー場に併設された温泉施設。内湯と露天風呂から見える山並みは美しく開放的。季節ごとに移り変わる大自然を楽しめる温泉です。ゆったりとした広さのサウナがあり、日常の疲れを癒すことができます。

泉質　アルカリ性単純硫黄温泉

料金　大人650円、小人350円

食事の有無　なし

営業時間　11:00～20:30（現在は営業休止中）

定休日　火曜（祝日除く）

アクセス　JR今庄駅からタクシーで15分／北陸自動車道今庄ICまたは敦賀ICから車で20分

今庄エリアのおすすめコース

10時から鉢伏山ハイキング、頂上でランチ→13時に下山完了→温泉

【河野エリア】

低山など

・ホノケ山

標高737ｍ／山頂から敦賀湾や日本海を眺めることができるスポット。昔、都や府中（現在の越前市）に異変を知らせるのろし台があったことから「ホノケ山」という名前になったといわれる。人馬の通行によってできた「切り通し」や雄大なブナの原生林にも注目したい。

温泉

・河野シーサイド温泉ゆうばえ

日本海に面する河野エリアにある温泉施設。目の前に広がる美しい日本海を眺めながら温泉に浸かることができます。海がよく見える日中やサンセットの時間帯がおすすめです。露天風呂はありませんが、サウナがあり心身をリフレッシュすることができますよ。

泉質　塩化物温泉

料金　大人650円、小人350円

食事の有無　あり／地元の民宿旅館などからの仕出し　※アイスや飲み物の販売あり

営業時間　平日11:00～21:00、土日祝日10:00～21:00

定休日　水曜（祝日の場合は翌日）

アクセス　北陸自動車道南条スマートICから車で約30分／JR武生駅または王子保駅から路線バスで30～50分

河野エリアのおすすめコース

9時からホノケ山ハイキング、頂上でランチ→13時下山完了→温泉

杣山ハイキングの様子を紹介！

今回は南条エリアにある杣山（そまやま）に登ってみました！ハイキングの様子を紹介します。

ハイキングにあたって準備した持ち物は以下のとおりです。

＼低山ハイキングに必要な持ち物／

・歩きやすい靴（登山靴が望ましい）

・飲み物

・行動食

・熊鈴

・雨具（カッパやレインウエア）

など

ここからは実際に登った様子をレポートします！

杣山には４つの登山口と４つのコースがあります。

・姫穴コース　第２登山口から居館跡のあいだを通って登るコース。姫穴のほか、殿池や西御殿も見ることができ、見どころの１番多いおすすめのコースです。

・文殊堂コース　第２登山口から文殊堂を通り、西御殿に向かって登るコース。階段が多い。第１登山口から途中まで車で登った場合、このコースに合流します。

・犬戻り駒返しコース　第３登山口から犬戻り駒返しを通り、本丸へ向かって登るコース。ハシゴで登る絶壁があります。

・社谷コース　南側登山口から本丸へ向かって登るコース。急な階段が続きます。

今回は第２登山口から文殊堂コースで山頂を目指し、犬戻り駒返しコース経由で下山しました。休憩を含め約３時間のハイキングです。

午後１時登山スタート

花はす公園の駐車場から西に10分ほど歩いた場所にある第２登山口から登り始めます。第２登山口には約10台分の駐車場がありますが、別の登山口から下りるため今回は利用しませんでした。

獣害対策の柵があります。開けたら閉めるようにしましょう。

今回は文殊堂を経由するルートで登りました。紅葉の時期だったので、ふかふかの落ち葉の絨毯の上を歩くことができました。

文殊堂は登り始めてすぐの場所にあります。

お地蔵さんを見つけながら登るのも楽しい。

紅葉の中をハイキング。途中、階段が続く場所もありますが、美しい紅葉やお地蔵さんを眺めながら進むのであまり苦ではありませんでした。

杣山の中腹にある展望スポットまで来ました。この場所へは車で来ることができ、２～３台分の駐車スペースがあります。南条エリアが一望できる場所です。

杣山城跡の全体図。ここからは西御殿跡、袿掛岩（うちぎかけいわ）を通り本丸を目指します。

ハイキングに訪れたのは11月下旬。紅葉がとてもきれいな時期でした。他の季節にも訪れてみたいです。

西御殿跡に到達しました。道中には堀切など城跡らしい箇所がところどころにあり、杣山の山城としての歴史を感じることができます。

まるで小さな北アルプス⁉袿掛岩に到達！

ちょっとした岩場を越えると、袿掛岩（うちぎかけいわ）に到達！この場所は、越前国の武将「瓜生保（うりゅうたもつ）」が戦死したと聞いた夫人や女房たちが、この絶壁の岩に袿をかけて飛び降り自害したという言い伝えが残っています。悲しい話が残る場所ですが、ここからの眺めはまさに絶景です！

袿掛岩からは南条エリア、今庄エリアどちらも眺めることができました。南条エリアの奥には越前市の王子保地区も見えます。階段も多く登るのは大変でしたが、美しい眺めはここまでの疲れを忘れてしまうほど。

少し休憩したら、山頂に向けて歩き始めます。

山頂に到着！

尾根をしばらく歩くと、山頂に到着！

「杣山」と書かれたかわいらしい木のプレートがありました。広々とした空間なので、山頂でコーヒータイムにするのもいいですね。13時に出発し、道中で休憩しながら山頂に到着したのは15時ごろ。写真を撮ったり休憩したりとのんびり約２時間のハイキングでした。

低山だけど本格登山⁉絶壁×ハシゴの「犬戻り駒返し」

絶壁×ハシゴの「犬戻り駒返し」

下りは「犬戻り駒返し」を経由して下山しました。犬戻り駒返しとは、険しい絶壁で、ここまで登りつめてきた犬も馬も後戻りをしなければならなかったことが名前の由来だそう。ハシゴを掴みながら一歩ずつ慎重に進みます。犬戻り駒返しコースは、絶壁以外にもやや急な坂や階段が続き、低山ハイキングと言いながらもちょっとした登山コースです。濡れた落ち葉で滑らないように慎重に下りました。